教えるのがうまい親の共通点とは?

子供にものを教えることの難しさ

ノートとペンと消しゴム
子供を持つ親になったときには、親として子供にたくさんのことを教える必要があります。
親として子供に教えることとしては、言葉や科学、絵の書き方や生活習慣など、生きていくために必要となるあらゆることです。

ですが仕事をしていてもそうですが、ものを教えることが決定的に苦手な人というのはどうしてもいるものです。

自分としては懇切丁寧に教えたつもりだったのに、子供はほとんど覚えていてくれなかったり明らかに教えている時から興味がなさそうな態度を見せたりします。

そうした教え方のうまい・ヘタの違いというのは実はテクニカルなことはあまり関係なく、教える本人の対人関係スキルに大きく関係していたりします。

ものを教える人というのは相手の気持ちや力量をはかるのがうまく、どういう言い方をすれば相手が興味を持つかといったことを直感的に知ることができるという特徴があります。

しかしもし今ものを教えることに苦手意識がある人であっても、教え方のコツをつかむことで能力を飛躍的に高めることは十分に可能です。

むしろもともと苦手であった人が正しい方法を覚えることにより、「なぜものわかりが悪くなってしまうのか」ということを実感として知ることができます。

自分と関係ないことと思わせないことが大切

ものを覚えるのが苦手な人というのは、子供でも大人でも、これから覚えようとすることに対して自分のことやものとして捉えることができにくいという共通点があります。

つまり何かを勉強しろと言われても、それを「命令されたからやる」「怒られたくないからやる」というふうな意識でいる場合には自主的にものを考えて動くということはしません。

むしろ言われたことを要求する相手の価値通りに提示すればそれでよいと思っているので、どうしてもやっていてつまらなく、思考も内向きになってしまいがちです。

しかし本来子供の好奇心や興味の対象は大人の何倍も広いものであるため、大人としてはそれをつぶすのではなく自由に伸ばしてあげられる方向にしていきたいところです。

教え方がうまい人というのは、教える相手の興味や関心がどこにあるかということをよく知って、そこにどう教えることが関連していくかということを上手に説明することができるものです。

勉強もただ「やれ!」と言われるのではなく、それを知ることで将来どのように役立つかということをしっかり教えてもらえれば、自然と自分なりにモチベーションにつなげていくことができます。

子供に何かを教えるときにはただ上から命令をしたり指示をしたりするのではなく、やるべきことややると楽しいと思えることを大人の側から提示をし、同じ目線で楽しみながら行うということが大切になります。