厚生労働省が推進するイクメンプロジェクト
日本にとって大きな問題となっている少子化は、背景に子どもを育てるのが難しいと感じさせる環境があります。
そこで、政府挙げての取り組みが様々な面からなされています。
その一つとして、イクメンプロジェクトという活動が厚生労働省によって推進されています。
子どもを育てるというのは、母親だけの仕事ではなく夫はもちろんのこと、地域や行政機関、企業など、家庭を取り巻くすべての人が関係するものです。
そこで、このイクメンプロジェクトでは、社会全体がより家庭をサポートし、育児をしやすい環境と変化していくことを目指して様々な活動を行っています。
育児をしやすい環境に整えることで、徐々に少子化が解消されていくことにつながりますので、政府としても力を入れているプロジェクトの一つとなっています。
イクメンをもっと増やそうという趣旨のもとで活動が進められている
このイクメンプロジェクトは、男性も育児に興味をもっているということをベースに、より積極的に家庭の中で育児に取り組めるように社会の雰囲気や具体的な制度、環境が改善していくことを目標としています。
そのためにも、男性が育児に関わることがとても重要であるという認識を強めるために、いろいろな広報活動を行ったり、実際にイクメンとして頑張ってる人たちを支援する活動をしています。
イクメンサポーターとして、家族や企業、様々な団体などが登録して、それぞれの分野、地域で男性の育児をサポートしていくという取り組みもしています。
気軽にイクメンサポーターとして登録することができ、それぞれが持つ経験や専門的な知識などを生かして、複合的な支援をイクメンに与えていくことができるのです。
なによりも、育児そのものが楽しいということをより多くの男性に知ってもらうことによって、育児への関心を高め、自ら育児に関わる父親を増やすという趣旨を持っています。
講座や表彰を通してイクメンを増やしていく
イクメンプロジェクトでは多方面での活動を行っていますが、主に啓もう活動をしています。
各地で講演を実施し、育児についての意識を向上させることや、男性の育児に関する支援制度などを説明し、より気軽に男性が育児に参加できるように促しています。
また、企業に向けてどんな福利厚生の制度を取るべきなのかなどを説明し、男性の育児参加を阻む大きな要因となる仕事環境という面での改善も行っています。
さらに、積極的に育児に関する支援活動を行っている企業や団体などを選び、表彰するという活動も行っています。
福利厚生が充実しているということをアピールする機会ともなりますので、企業としてもより前向きにこの分野での制度改善を図る動機づけとなるでしょう。